十一面岩「調和の幻想」 大平、蔵元 |
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| 記録:大平 | |
「調和の幻想」は、私が「登ってみたくてしかたがない」と長い間、思っていたルートの中の1つでした。取り付きに着いたころには、雨がパラパラと降ってきた。しかし、「せっかく来たのだし1ピッチだけでも」と登りだす。(大平すべてリード) 1P目 岩の状態が良く、とても面白いピッチ、プロテクションは良い。体感グレード10b フォローの蔵元さんはレイバック気味にガンガン登ってくる。 2P目 出だしがちょっと難しい。正規のラインを外れ、凹角を直上した。染み出しが多くびびる。左にトラバースして正規の終了点へ 3P目 またも正規のラインを外れ、右のチムニーを登る。5.7ぐらい。雨も止み天気は良くなってきた。 4P目 木登りから始まる。木を背にチムニー登り、木から岩に移る一歩が厳しい。グラウンドフォールを避けるため、木にスリングをかけプロテクションをとる。その後も厳しいスラブが続く。リングボルトが足下になり絶対落ちられない。クラックに移り「ほっ」とするが左にトラバースするところを、クラックを直上(10cぐらい)したため怖い目に遭う。 抜け口の大きな岩(150cmぐらい)を持ったら、シーソーのように反対側が浮いてきた。「この岩は絶対触るべからず」 5P目 プロテクションが取れそうもない、大フレークを登る。出だしのハンドクラックにプロテクションをとったら、後は超ランナウトだ! 最初の5メートルぐらいはクラックの中に入りこんで登り、後はレイバック。途中リングボルトを1つ発見したのでクリップするが、少し左側にキャメロットの3番がしっかりきまる。このリングボルトは不要だ。 余計な残置が無いのでルートファインディングに迷うが、概ね直上する。ルートスケールは45メートル以上と長い。このピッチはビッグブローを持っていけば、気休めになるかもしれない。蔵元さんはフレアーしたワイドクラックでテンションして悔しがっていた。終了点からの眺めは最高だ。 懸垂下降、5ピッチ目は50メートルのダブル、4,3ピッチも50メートルダブルで下りたが、木にロープが引っ掛かる可能性大なのでシングルのほうが良いと思う。2,1ピッチは50メートルダブルで特に問題無し。 感想、素晴らしいルートの一言に尽きる。5ピッチ目のリングボルトの存在が残念でならない。正規のラインを若干外れたが、それはそれで良かったと思っている。残置を目で追ってルートファインディングするのは面白くないから・・・ |