「調和の幻想」 メンバー千田、神林 |
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| 記録:神林 | |
合宿初日、千田さんと「調和の幻想」を登りに十一面岩末端へ向かう。テン場から1時間強で、十一面の末端壁に到着、立派なクラックがたくさんあり思わず目を奪われる。 「調和の幻想」の取り付きはすぐ分かった。千田さんと話し合って、荷物を置いていくことにする。長めの休憩をした後、「調和の幻想」に千田さんリード、神林フォローで取り付く。千田さんは、とても落ち着いたクライミングで高さを稼いでゆく。私は、クラックに苦手意識があるのでフォローでも少し不安が有ったが、登ってみると案外手が決まってくれるので一安心、このおかげで以降のピッチでも落ち着くことが出来た。2、3Pとも楽しく登る。天気が良く、風も吹いていて気持ちいい。4Pは木登りから始まった。井土さんは木を使わなかったそうですが、いったいどうやって登ったんですか?と言いたくなるくらい、出だしはのっぺりしていた。木から壁に移ったあとのワイドクラックが苦しい。半身をクラックに突っ込み、体をずり上げる。千田さんにワイドの登り方についてアドバイスをもらっていたので助かった。息を荒くしながらクラックを抜け、フレークを腕力で登る。5P目は、巨大なフレークを登る。千田さんを見ていると、フレークの隙間がとても広いのでプロテクションを取りづらそうにしている。結局、かなりランナウトした。フレークを登りきると数mのワイドクッラク。体をクラックに押し込み、喘ぎながらずり上がると登攀終了。同ルートを3回懸垂下降で、取り付き付近に降りることができた。登り始めて4時間強ほどたっていた。 「調和の幻想」は登ってとても楽しく、内容も素晴らしいルートだと思った。今度くるときはリードしたいと感じたが、ランナウトするところがある等、かなり実力を高めてからでないと挑戦するのは危ないと思う。 まだ時間が余っていたので、千田さんリードで「ワイルドカントリー」に取り付く。クラックのあとの、左へのトラバースを何度もいったりきたりを繰り返し、結局あきらめて、クラック右側へ登り「調和の幻想」1P目途中で、私をビレイした。そして私がフォローで登ってから、懸垂下降で下へ降りた。下から改めて、左へのトラバースのラインを見てみると、手が何も無く、足を置く場所もひどく外傾しているようだった。後で聞くとこのルートは、フォローがよく振り子のように落ちるらしい。うーん、怖い。 その夜のビールは、とても美味しかった。 |