2004
 夏山合宿
 in瑞牆山

「カンマンボロン中央洞穴ルート」 千田、一柳              
記録:一柳

  前日に同ルートを登った井土パーティー/下原パーティーから、「落ち武者服部さんがのっていたピンが抜けたビローンとなった」、「野原さんが?んだ石と一緒に落ちた」、「小林さんが泥に埋まった」と悪評ばかり聞いていたので気が進まないルートであった。また夜中に降った雨で泥地獄が酷くなっていることが予想される。しかもジャンケンで負けてしまったので泥のつまった正規ルートを登ることになっている。大雨が降って敗退することを祈りつつ取り付きへ。
<アプローチ>
 天皇様が植樹祭のために切り開いた植林地を通り、「みずがき山」への登山道を進む。登山道への入り口が判り難いので要注意。しばらく平坦な道を進んだ後、急登を登り終えたところにスチールのプレートがあり、「カンマンボロンは右上に」とマジックで書いてある。
 頭上に大ハングが見えるのであとは適当に踏み跡をたどる。駐車場より約40分。
<取り付き>
 泥のつまったルンゼをつめる。正規ルートはルンゼをそのまま登るらしいが、我々(千田+一柳、大関+木全)は共に左に回りこんだフェースから取り付く。正直、正面にある草ぼうぼうコケコケのルンゼを登るきにはなれない。大関+木全パーティー先行で9時ちょうどスタート。
◆1P目
 一柳リード。侵食でボコボコになったフェースを登る。途中、大関+木全パーティーが回収できなかった黄色エイリアンを千田君が必死になって回収しようとするも歯が立たず
(奮闘約40分)結局残置するはめに。その直後、一柳が決めたキャメロット0.75も危うく回収不能になるところであったが千田君の努力により回収。カムの決め方について講義を受ける。
◆2P目
 千田リード。途中にあるチョックストーンは大関+木全パーティーは上を超えていったが我々は下を潜る方を選択。チョックストーンを潜るとそこは鳥の糞まみでであった。最後はレイバック気味に登るがかなり怖い。千田君ハンギングビレイ、一柳は人一人がちょうど納まる窪みに入る。
◆3P目
 一柳リード。千田君に確保してもらい約5メートル懸垂下降。そこから水平に5メートルトラバース。チョックストーンの上でピッチをきる。下を見ると正規ルートであろうチョックストーン裏の隙間が良く見える。
◆4P目
 千田リード。いよいよ洞穴の中に入っていく。大ハングのせいか岩はほとんど濡れていない。大岩(これもチョックストーン)の上でピッチをきる。
◆5P目
 千田リード。本ルートのハイライト。頭上に見える空間を目指しアブミの架け替えで登る。鳥がたくさん飛んでいてやかましい。隙間が狭くなったところからステミングに入る。
 ムーブは難しくないはずであるがかなりランナウトするので気が抜けない。左側の壁につかまってほっとする。やっとのことで隙間を抜け一安心できると思っていたらいやらしいチムニーが待っていた。
◆6P目
 一柳リード。先行する大関+木全もアブミの架け替えで登ったと聞き、何のためらいもなくアブミで登る。ピンとピンの間隔が狭いのでアブミの動作は楽チン。と思っていたら、ピンがなくなった後、最後数メートルのフリーがいやらしくててこずった。あと1つピンがあれば楽勝なのだが。しかし今までの人がこれで登れているのだからピンを打ったりはできない。傾斜がゆるくなった後も岩が非常にもろいので気をつかう。あまりにも怖いので変なところにある松の木でピッチを切ってしまった。頂上は目の前のはず。大関パーティーの声がするので呼んでみたが返事なし。きっとわざと無視しているんだ。
◆7P目
 千田リード。泥&木登り。大関+木全がいい雰囲気で待っていた。
<下降>
 終了点より約10メートル下降、前日に井土さんがセットしたという赤テープを巻いた木を探す。そこから50メートルロープ1本で懸垂。懸垂終了地点から下り方向に向かって右に20メートルほど下ったところにある大木(残置テープ多数あり)から50メートルロープ1本で懸垂。最後は完全な空中懸垂になるので手袋は必須。更に10メートルほど下り、右側の壁にある懸垂地点(リングボルト4本あり)から50メートルロープ1本で懸垂。倒木に足をとられながら下ると、そこは前日に登った大面岩左稜線の取り付き地点であった。中央洞穴の取り付きまでは更に徒歩で約5分。16時ちょうど、取り付き地点に帰着。
<おまけ>
 岐路、朝に見つけておいた白いきのこをGET。家に帰って調べたところ、「ハナビラタケ」というきのこと判明。食感の良いきのこらしい。