South Dakota の Needles



 岩の形状が極めて奇異であるだけでなく、ここでのクライミングはそのスタイルにおいても他のエリアとは一線を画するものである。ボルトを打つことを厳しく制限するクライミング倫理がいまも厳格に守られており、かといってクラックが発達しているわけでもないので、多くのルートは厳しいランナウトを伴うものとなってしまう。60年代に初頭されて以来、ほとんど再登されていないルートもあるらしい。 
 右の写真は、そんな中でも比較的マイルドなTricouni Nail (5.8)。 1964年にロビンスが初登している。 私たちはわざわざサウスダコタ州くんだりまで出かけて、登ったのはこの1本だけ。でも十分に印象的であった。
 このとんがった岩峰、もちろんてっぺんに、ボルトなどの残置物があろうはずがない。では一体どうやって下降するのであろうか?

(ちなみにこのすぐ近くに、ジョン=ギルの有名な課題 Thimble なんかもあって、そっちの足跡も一応たどったりみたりしました。)
 
以下工事中