iwaさんとtoku(記)で荒島岳ヒメマチ稜に行ってきました。
1月18日
この日は、勝原スキー場跡からシャクナゲ平まで。
ラッセルはそれなりにキツかったけど、思っていたより早くシャクナゲ平まで着きました。
時間は相当あるので、雪洞でも作ろうと思ったけど、さすがにそこまでの雪はなかったです。
整地してブロック積んで、まぁいつもの感じになりました・・・・。
白山の展望が素晴らしい、最高のビバーク地。
で、まだまだ時間があるので、ヒメマチ稜の偵察に出掛けました。
冬でも人気の荒島岳ですが、ヒメマチ稜は一般的には知られていないと思います。
位置てきには、だいたいこんな感じです。
私の手書きなので、見づらいと思いますが・・・・。
とりあえず、地形図の856m付近を目指して、シャクナゲ平から南西に延びている尾根を下りました。
思っていたよりわかりやすい尾根でしたが、翌日はどんな天気になるかわからないのでピンクテープを付けました。
最近はGPSのお世話になることもあり、自分の中では不本意。
今後を考えて、ピンクテープを付ける位置や間隔などを考えてやってみました。
やっぱりGPSは使いたくないですね。
ちなみに、ピンクテープは翌日に全て回収しました。
頭のすぐ上から延びているのがヒメマチ稜。見た感じでは、木が多いですね。
偵察はしっかりできたので、翌日に備えて早々とテントに入って寝ました。
夜はほんの少し雪が降ったくらいで、無風。よく寝れました。
1月19日
4時に起きて準備。6時過ぎに出発するも、残念ながらガスガス。
予報では9時くらいから晴れなんですが・・・。
でも、昨日のピンクテープが早速、役にたったかな。
ガスガスの中、小ワサビ谷の隣りの尾根を下降します。
雪崩の巣になるであろう横谷は、なんか不気味な雰囲気でした。
横谷に降りきる直前は、やや悪く、雪の状態次第では懸垂になりそうです。
で、予定通り856m付近から取り付きました。
下部は根雪が付いていないこともあって、非常に登りづらい。
なんだかんだで、一番苦労したのは下部だったのかな。
ラッセルに苦しめられながらも、やっとメインディッシュに到着。
これが、なかなかのナイフリッジで素晴らしい。
両側ともに切れていて、ヤバいとこはロープ出しました。
1254mのヒメマチピーク手前。
相変わらずのガスガスで何も見えない。
ヒメマチのピークから上は「鎌の尾」と呼ばれる尾根。
前日に遠目から見たより悪くなかったです。
でも、雪が多い時は全然違うのかなー。次は豪雪の年に行きたいですね。
あとは南陵に合流して荒島岳の山頂へ。
ここは、雪が少なく、笹にズボズボはまりまくり。疲れた身体にはかなりキツかったです。
ジャスト12時に山頂。
最近は、敗退が多かったので、久しぶりに山頂に立てました。
素直に嬉しかったです。
あとは、相変わらずの視界不良の中、コンパスを確認しながらシャクナゲ平へ。
テントに戻って、プロテインとアミノ酸をガッツリ摂取して、疲れた身体を癒します。
のんびり片付けをしたり、バッグカントリーの方々とおしゃべりしながら余韻に浸り、また、いつか来ることを誓って駐車場まで下山しました。
ヒメマチ稜は総合力の必要な良いルートだと思います。
また、アプローチが近い1500mくらいの山で、こんな素敵な課題がある事に驚きました。
これからも、このようなマイナーで情報の少ない課題にトライしてみたいです。
未知への挑戦=アルパインクライミングであると再確認できた山行でした。