東海山岳会 国内山行

2017/1/20

「1/18~19 荒島岳ヒメマチ稜」  山行報告 冬季登攀
iwaさんとtoku(記)で荒島岳ヒメマチ稜に行ってきました。

1月18日
この日は、勝原スキー場跡からシャクナゲ平まで。
ラッセルはそれなりにキツかったけど、思っていたより早くシャクナゲ平まで着きました。
時間は相当あるので、雪洞でも作ろうと思ったけど、さすがにそこまでの雪はなかったです。
整地してブロック積んで、まぁいつもの感じになりました・・・・。

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白山の展望が素晴らしい、最高のビバーク地。


で、まだまだ時間があるので、ヒメマチ稜の偵察に出掛けました。
冬でも人気の荒島岳ですが、ヒメマチ稜は一般的には知られていないと思います。
位置てきには、だいたいこんな感じです。

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私の手書きなので、見づらいと思いますが・・・・。


とりあえず、地形図の856m付近を目指して、シャクナゲ平から南西に延びている尾根を下りました。
思っていたよりわかりやすい尾根でしたが、翌日はどんな天気になるかわからないのでピンクテープを付けました。

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最近はGPSのお世話になることもあり、自分の中では不本意。
今後を考えて、ピンクテープを付ける位置や間隔などを考えてやってみました。
やっぱりGPSは使いたくないですね。
ちなみに、ピンクテープは翌日に全て回収しました。


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頭のすぐ上から延びているのがヒメマチ稜。見た感じでは、木が多いですね。


偵察はしっかりできたので、翌日に備えて早々とテントに入って寝ました。
夜はほんの少し雪が降ったくらいで、無風。よく寝れました。


1月19日
4時に起きて準備。6時過ぎに出発するも、残念ながらガスガス。
予報では9時くらいから晴れなんですが・・・。
でも、昨日のピンクテープが早速、役にたったかな。

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ガスガスの中、小ワサビ谷の隣りの尾根を下降します。

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雪崩の巣になるであろう横谷は、なんか不気味な雰囲気でした。


横谷に降りきる直前は、やや悪く、雪の状態次第では懸垂になりそうです。
で、予定通り856m付近から取り付きました。

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下部は根雪が付いていないこともあって、非常に登りづらい。
なんだかんだで、一番苦労したのは下部だったのかな。

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ラッセルに苦しめられながらも、やっとメインディッシュに到着。
これが、なかなかのナイフリッジで素晴らしい。

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両側ともに切れていて、ヤバいとこはロープ出しました。


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1254mのヒメマチピーク手前。
相変わらずのガスガスで何も見えない。


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ヒメマチのピークから上は「鎌の尾」と呼ばれる尾根。
前日に遠目から見たより悪くなかったです。
でも、雪が多い時は全然違うのかなー。次は豪雪の年に行きたいですね。

あとは南陵に合流して荒島岳の山頂へ。
ここは、雪が少なく、笹にズボズボはまりまくり。疲れた身体にはかなりキツかったです。

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ジャスト12時に山頂。
最近は、敗退が多かったので、久しぶりに山頂に立てました。
素直に嬉しかったです。

あとは、相変わらずの視界不良の中、コンパスを確認しながらシャクナゲ平へ。
テントに戻って、プロテインとアミノ酸をガッツリ摂取して、疲れた身体を癒します。

のんびり片付けをしたり、バッグカントリーの方々とおしゃべりしながら余韻に浸り、また、いつか来ることを誓って駐車場まで下山しました。


ヒメマチ稜は総合力の必要な良いルートだと思います。
また、アプローチが近い1500mくらいの山で、こんな素敵な課題がある事に驚きました。
これからも、このようなマイナーで情報の少ない課題にトライしてみたいです。
未知への挑戦=アルパインクライミングであると再確認できた山行でした。


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