東海山岳会 国内山行

2017/1/31

「郡界尾根から雨乞岳」  山行報告 雪山
1/26.27 雨乞岳 
メンバー  kamba、あやポン(記)

裏道→御在所岳山頂→郡界尾根→雨乞岳 同ルート往復予定でいきました。

7時25分  除雪された御在所ゲート前に朝一番に到着しました。裏道登山口までの歩きが長く感じました。


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見慣れた裏道とは違う、雪で覆われた景色に気分は高まります。
藤内小屋でアイゼンを装着。ひざの高さくらいのトレースが続きます。
先を歩いていた男性が藤内沢へ向かって行くのが見えました。後に合流したのですが、本谷をつめる予定でしたが、胸まで雪が積もって進めなかったので裏道に戻ってきたとのことでした。
6合目くらいから、だんだんとトレースが細くなっていき、前方の親子二人のラッセルに追いつきました。足跡も途絶えて、ここからはkambaさんラッセル開始。つぼ足でガンガン進みます。さっきの男性とも合流して5人で進みます。「裏道でラッセルなんて貴重ですよー。」と楽しそうに進んでいくのですが、私は何度も踏み抜いて、なかなか追いつけない。踏み抜くと足の付け根まで嵌って、抜け出るのに苦労しました。親子2人にも抜かれて、どん尻でついていく羽目に。

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アイゼンに雪がついてダンゴ状に

kanbaさんは途中でワカンを装着したのですが、私は自分のワカンを持っていなかったので、余計に差ができてしましました。
国見峠からは裏道登山道を通らずに、スキー場の真下から上がっていきました。木や岩などの遮るものがなく、雪面がキラキラと光って、とてもきれいでした。

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斜面の真ん中あたりで、kambaさんがワカンを脱いで貸してくれました。
kamba→つぼ足  あやポン→ワカン で、二人のスピードが調整できました。
スキー場を横切り、山頂駅で自販機のお汁粉を飲みました。(軟弱山行と言われてもかまいません。おいしかった。)

長者池を通過し、御嶽大権現の裏から延びる郡界尾根(郡の境界線)を地図で探し、樹林帯300mを下ります。踏み跡はまったくありません。貸切状態。わくわく。

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郡界尾根から雨乞岳までよく見えます

高度計と地図で確認しながら、数メートル毎につけられている赤テープのおかげで途中までは迷うことなく進むことができました。

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テープを追って進むと谷間を進んでいます。ん…?なんだか違うかも?地図と見えてる地形が違う? しかし日没が近く、登り返すには時間がありません。
16時04分 標高872m。テントを張って明るくなってから探すことにしました。
kamba さんが私に指示をしながら、テキパキと整地をしてテントを張ってトイレを作ってくれました。テントに入って雪を溶かしてお湯を作り、甘いレモンティーをのむと体が温まって急に空腹を感じました。
夕飯は、バターぺミカンカレー。多めに作ったけれど、2人であっという間にたいらげました。バターの風味がカレーとよく合い、とても美味しかった。バターペミカンは雪山でなかったら少しクドイかもしれません。あと、バターの味が強すぎて、すき焼きや豚汁には合わないかもしれません。
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食後は地図を広げて、現在地の確認をしました。郡界尾根から逸れて、クラ谷へむかう夏道に入っているみたいです。雪の量とラッセルのスピード、私の体力を考えて、翌日はこのまま下山することに決めました。21時に消灯したら、あっという間に眠りにつきました。
風もなく、静かな夜でした。
翌日は朝5時起床。テント泊ではいつも眠れないのに、この日はぐっすり眠れて、目覚めよく起床できました。朝食の餅入り棒ラーメンを食べて(乾燥野菜忘れた)、テントの片づけをします。(テントの写真撮るの忘れた)
7時25分出発。どんよりとした曇り空。黙々と歩きます。よく眠れたおかげと興奮であまり疲れを感じませんでした。間違えたであろう分岐場所をよくよく見ると、西側の尾根に向かう赤テープを発見しました。ここで少し迷っていたので、こういう時こそ、もっとよく見ていれば、もう少し雨乞岳に近づくことができたのにな… これも勉強です。

早く下山して温泉につかりたいという気持ちと、テントを置いてもう少し雨乞岳まで近づきたいという気持ちが入り混じって複雑な気持ちで歩いていました。御嶽大権現がみえると、もう少し雪と戯れたいと、やっぱり少し寂しい気持ちになりました。

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後ろを振り返り、地形と地図で自分たちのテントを張った場所と、どこへ行くべきだったのかを確認しました。
前日のように、山頂駅で休憩。下りの裏道は雪が踏み固められて歩きやすくなっていました。何度か休憩を入れて、αルンゼや中俣の氷の張り具合を眺めたり、そこまでのアプローチを教えてもらいながら下りました。

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膝の痛みが出る前に、車まで到着できました。あとは温泉で、ゆっくり体を癒しました。
今回は、雪山でのテント泊の流れ、地図読み、自分の装備の見直しを確認できて、学びの多い山行でした。
ピッケルに付けていた、手作りリーシュが木の枝に何度も引っかかって煩わしかったので、帰りに、ピッケル用のリーシュを購入しました。つぼ足/ワカンでは一緒に行動すると、すごく歩き辛いことを、身をもって経験しました。次の雪山山行では、ピカピカのワカンをもっていきますよ!またどこか歩きたい気持ちでいっぱいです。


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どんな花が咲くのかな


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