東海山岳会 国内山行

2017/8/21

「2017 8/14剱岳夏合宿 八ツ峰Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート・クレオパトラニードル→本峰」  山行報告 無雪期アルパイン


合宿に行ってきた報告をします。
キスケです。

僕とあやさんは12日入山でしたが、いざ12日に立山に着くと雨はざーざーでおまけに警報さえ出てるこんな時に30数キロのザックを持ってグチャグチャな登山道を上がるのはちょっと気が進まないと言うか、上がらないとおもったので12日は富山観光とクライミングジムになりました。


13日朝早くから出発し室堂から重い荷物を「我は牛車なり」と言い聞かせ運んでいきました。



14日八ツ峰Ⅵ峰Cフェース 剣稜会ルートへ
以下がコースタイム。
2:00起床
3:00出発
6:00取付到着
6:40剣稜会ルートクライムオン
9:40剣稜会ルート登攀終了
11:30クレオパトラニードルクライムオン
12:00クレオパトラニードル登攀終了
14:04本峰到着
17:00剱沢キャンプ場着

メンバーは、shimizuさん、Bさん、あやさん、uraさん、キスケになります。


剱沢の雪渓を下り、長次郎谷の雪渓を登ると八ツ峰が見えてきた。
しかし、僕はそれまでにアイゼンと靴の相性が悪く何度も外れて大幅に遅れを取ってしまった。
仕方がないので、アイゼンと靴をテーピングでグルグル巻きにして長次郎谷を登ると案外いい具合で固定されていた。
しかし、雪渓登りはきつかった…


剣稜会ルートへは、B・あやさんグループがつるべで登りshimizuさん・uraさん・僕グループがshimizuさんオールリードで登った。
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途中、前のグループの渋滞に巻き込まれ富山大ルートを登っている人を見ていたが、あれに行かなくてよかったと心から思った。

と言うのも前日に、剣稜会に人が多いならば富山大に行くかと言う話になっていたのだが、実際に登ってる人たちを見ると如何にも難しそうで、そのグループのリードの人はギリギリだったみたいでヌンチャクを掴んで登っていた。


剣稜会ルートは難しくなく快適なクライミングが出来たような気がする。
核心部のリッジも高度感はあったが、しっかりしたホールドがあり何も問題はなかった様な気がする。


剣稜会ルートの登攀が終わり本峰へ行くか、クレオパトラニードルへ行くかはたまたテントに帰るか話し合いの結果

shimizuさん、僕はクレオパトラ経由本峰行き
Bさん、あやさん、uraさんは本峰行きとなった。


クレオパトラニードルに行くまでも、結構悪いところがあったりし、そういった所でshimizuさんとの差がついた。悪い所を歩くトレーニングにしないといけないですね。


クレオパトラニードル着き、取付きを探してるとチンネ組のwakaさん、kuraさん、takaさんが登場登場。せっかくなのでクレオパトラニードルに登ることになった。


クレオパトラニードルへ取り付くまでが1番悪くクレオパトラニードル自体はそんなに難しくはなかった。
剣稜会よりは立っていて難しいが、グレード的には5.7とか5.8くらいなのだろうか?
岩塔に登るのは気持ちがいいもので小槍に登った時のことを思い出した。


頂点は、3畳程の空間でまさにニードルの先にいるのだなーと思っていたら、タイミング良くに本峰に行こうとしてたあやさんが八ツ峰から写真を撮ってくれた。

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クレオパトラニードル全容

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クレオパトラニードル拡大

岩塔から、懸垂はできないため一段下まで降りる。このクライムダウンもそう難しいものでもなくなんとも無かったが、問題はここからだった。

懸垂支点が、置かれた直径1メートルぐらいの岩でそれにボロボロのスリングをかけてある。
ボロボロのスリングにロープをかけるのは気が引けたので、捨てスリング使用。
しかし岩はどうにもならないので、動かないことを確認して懸垂。

身を乗り出した後、やっぱり怖い…生きた心地はしなかった。上では散々ビビりちらしてたが、下についてしまえば、こんなもんかと笑


チンネ組に別れを告げて、僕たちも本峰へ。
本峰までの道のりは険しく遠い…悪いところはひたすら悪くてその象徴の池の谷ガリーはまあ悪いを通り越してヤバかった。

本によると池の谷は、昔行けぬ谷と呼ばれていて剱岳西側で死んでいった登山者の亡骸はここに集まり、さらに剱岳が墓標の様に見下ろしていると縁起でもないことが書かれていた。


八ツ峰から北方稜線にでても、結構悪い道は続いたが、北方稜線は比較的岩が安定しており落石の危険は八ツ峰に比べると少なかった。

悪い道のりだったので、ゆっくり歩いていて体力的には辛くはなかったが、北方稜線から足の疲れが出てshimizuさんに休憩を要求しました。

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本峰でのひと時

休憩後からは快適に登れやっと本峰について、一安心したが、別山尾根ルートの下りも今までに比べれば優しいもののなかなか悪くて途中からshimizuさんに追いつけなくなり、先に行ってもらう…

下りでは離されない自信があったのにな…足にダメージが来ててもつれるし、つまづくし…

やったの思いで剱沢のテント場に着いた時はもうヘロヘロでした。どれくらいヘロヘロかと言うと、ボットン便所に落ちかける、テント場の足につまづくぐらいヘロヘロでした笑

聞くところによると、Bさん達やshimizuさんも30分前に着いたらしい。


こらからは、悪い所での歩きの練習をもっとしないといけないですね。
これからの課題とします。


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