広河原沢2ルンゼ 2001年12月31日 森崎・岩森 記)岩森


 
2股から続いていた途トレースも、右ルンゼの辺りから完全に無くなり、結構ラッセルが深かった。
 いくつかの滝をやり過ごし進む。途中の二股状の所で、右に、下部が埋まった大きな滝と、左に細い滝のある所に出くわした。最初、右の下部が埋まった大きい方の滝を登ったが、その先に再び滝がありそうな雰囲気が無かった為、懸垂し左の細い方を進む。
 3ルンゼのつもりで登っていたのだが、それらしき滝は現れず、半信半疑で進むと、立派な柱状の氷が現れ興奮してきた。


 なかなかの手応えのある氷で満足したが、その先にあったのは深いラッセル。
 谷筋に進むと雪が深くなる一方なので、右の尾根に逃げる。大きな岩峰が出てきたので、右下をトラバースして、尾根に再び登り直す。簡単だが、落ちると死にそうだったので、ロープをフィックスしてもらった。再び岩峰が現れたので、同じく右にトラバースして回り込む。後はラッセルしながらルンゼ状を詰めたら、やがて雪面も堅くなりアイゼンを効かして阿弥陀南稜のP4付近に出た。